整備事例の覚書『アルファード ヘッドガスケット交換とその他』

2代目

2017年05月31日 08:05

こんにちは。2代目です(^^)v

今日は、当社オート・エスで行った整備するの覚書です。

今回の整備事例は、『アルファード ヘッドガスケット交換とその他』です。

こちらのお車も、3~4月のご入庫でした。
車検でご入庫のおクルマがごった返す中で、ウチの整備士さんたちが合間を見つけながら、
こつこつと整備を進めていた、思い出のある整備内容となりました。

今回の修理は、『シリンダーヘッドガスケット交換』です。
オイル消費が激しく、エンジンからカラカラと言う異音も発生しており、
このパーツの交換が必要となりました。
修理内容はエンジンを降ろしての重整理となります。



今ではシリンダーヘッドガスケット交換など、
エンジンをばらす整備をガツガツこなす整備工場も少なくなってきました。
クイック車検やスピード車検を含む車検整備専門というのが今の工場が多くなってます。
当社オート・エスも2016年1月に指定整備工場(民間車検)になった時に、
前記のようなスタイルにシフトするかを考えました。
が、今のお客様のニーズを考えたときに、
今まで通りの『しっかり整備』で行くようにしています。


さて。。

『シリンダーヘッドガスケット交換』と簡単に言いましても、
交換パーツは、その他のショートパンツも含め、多岐に渡ります。

今回の整備もオイル消費や異音を考えて、
シリンダーヘッドガスケット、
バルブカバーガスケット、
インテークマニホールドガスケット、
エキゾーストマニホールドガスケット、
サーモスタット、
サーモスタットガスケット、
バルブステムシール(インテーク&エキゾースト)、
タイミングアイドラーベアリング,
オイルポンプバスケット、
タイミングカバーガスケット、
フューエルインジェクターOリング、
エンジンオイルや、冷却水。。。等々。。。

とたくさんのパーツを交換して、エンジンを組み立てていきます。
こんなに交換が必要なのか?と思ってしまいますが、
再利用不可。というパーツもあったり、
これからの10万キロ。を考えての交換です。

もちろん交換だけではなく、
オイルでの汚れたパーツや、スラッジがこびり付いたパーツ等を、
汚れを丁寧にと取り除きながら、
清掃とオイルアップを繰り返し、組み上げるボルトなども適正トルクというのがあるので
締め付けトルクを確認しながら順序よく組み立てていきます。





エンジンの修理の途中で気が付いたのですが、
オイル消費になった原因が、
ラジエーターに異物が飛び込み、ピンホールくらいの穴を発見しました。
そして、水漏れが発生していました。
徐々に冷却水が減っている状態が続いて、オーバーヒート傾向にあったと思われます。
その影響で、ヘッドガスケットが劣化していってオイル消費をしているようでした。
ラジエータ修理も追加でした。








こうして時間こそはかかってしまいましたが、
他の整備がある中で、コツコツと丁寧に組み上げて行って、
本当の手作業でエンジンを作っていく様は、僕としては見ごたえもありますし、
このクルマにとっても大切な仕事となっています。
お客様にも、大変お待たせしてしまいましたが、
今後もこのクルマを使って、快適なカーライフが出来るよう整備をさせていただきました。

ご入庫、ありがとうございました。

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